ピアノ奏法について①

学生の頃は、奏法というより、とにかく目の前の楽曲を弾きこなすことで

精一杯だったように思う。

 

指を早く動かすのも、曲を仕上げるのも、とにかく練習量に限ると思っていたので、

付点練習とか、リズムを変えた練習、片手練習などをひたすら続けていた。

 

今思うと、ものすごく、ガチハイフィンガーな汚い音色で、バンバン弾いて、

ご近所様に騒音を撒き散らしていたのではないかと、申し訳なく思うところです。

 

その当時の楽譜を見直すと、先生が書かれている注意書など、今ならどういう意味か

よくわかります。

 

指導する立場になって、自分が出したいって思っている音色になっていないことに

気づいたんですよね。

 

決定的な違いに気づいたのが、「ムジカノーヴァ 」という音楽雑誌の

ピアニスト紹介の写真。

ピアノを演奏している手の形が、自分と全然違うではないですか!。

 

指先から手首にかけて、真っ直ぐに伸びて、とても綺麗。

そういえば「ショパンの手」の写真とよく似ている。

 

ピアニストと自分を比べるのはどうかと思うけど、

せめて手の形ぐらいは、と思ったところが、根本的に、

基本から違っていたのではないのか?と

思うようになって。

 

先生探しをしていたところ、

ロシア奏法の講座に参加できることになって。

本当にラッキーだと思いました。

 

地元で講座があるなんて。

 

突き刺すような音色から、

ピアノの本当の美しい音色を引き出す奏法へ

ワクワク そわそわ ドキドキな講座でした。

 

弾くときの姿勢・手と指先・手首と肘の脱力。

 

少しづつ慣れてくると、余分な力が入らなくなる分、

手首や肘が楽になってきて、

アルペジオとスケールの練習の方法がよくわかるようになってきた。

 

これは本当に感動ものです。

音の粒が綺麗に登ったり降りたり(ゆっくりですけど)

特に、親指が、動かしやすくなった・・・と思う。

 

親指の使い方がとても重要なのことも教わって分かったこと。

 

他にも沢山あるけれど、

今回はここまで。